1. はじめに
前回のブログでは、僕のキャリアの経験から「今の僕にできることは、知見を問題集として皆さんに繋ぐことだ」とお話ししました。
以前お伝えした「投資・日常・技術」の比率を一時的に変更し、これから全8回にわたって技術(クラウドインフラ)に100%全振りして連載していきます。
後半はTerraformや構成図作成など、現場レベルの難易度になりますが、まずはこの基礎用語を「イメージ」で掴むところから始めましょう。
2. 街づくりで覚えるAzure用語
Azureでシステムを作るのは、更地に「ハイテクな街」を作るのと似ています。
難しいカタカナは、街の設備に置き換えてみましょう。
① 管理の基盤(ルールと財布)
- テナント:「国」そのものです。国民(ユーザー)を管理する大元です。
- サブスクリプション:「予算・財布」です。この区画の工事費を誰が払うかを決めます。
- リソースグループ:「街の区画(1丁目、2丁目)」です。関連する建物をまとめます。
② インフラの土台(土地と道路)
- リージョン:「場所」です。日本に作るのか、海外に作るのかを選びます。
- VNet / サブネット:「街の敷地と部屋」です。大きな敷地を、用途に合わせて区切ります。
- NSG:「エリアごとの関所」です。怪しい人が入ってこないか見張るオートロックです。
③ 建物と設備(サービス)
- VM / App Service:「自社ビルや賃貸オフィス」です。プログラムを動かす場所です。
- SQL Database:「銀行の金庫」です。大事なデータ(お金)を預かる場所です。
- ストレージアカウント:「巨大な倉庫」です。画像やログをどんどん放り込めます。
- Key Vault(キーコンテナー):「超重要書類の保管箱」です。パスワードや秘密の鍵など、絶対に盗まれてはいけない情報を厳重に管理します。
④ 最新のハイテク設備(AI・監視)
- Azure OpenAI:「街の案内AI」です。住民の質問に何でも答えてくれます。
- AI Search:「超高性能な図書館」です。膨大な資料から一瞬で探し物を見つけます。
- Log Analytics / App Insights:「街の監視センターと健康診断」です。街の異常やアプリの不調をいち早く察知します。
3. なぜこんなにたくさん種類があるの?
「最初はVM(自社ビル)だけでいいじゃん」と思うかもしれません。 でも、今のクラウドは「全部自分でビルを建てるより、目的に合った設備を借りて組み合わせる」ほうが、圧倒的に安くて安全で速いんです。
この組み合わせ(パズルのような設計図)が、第7回で描く**「構成図」**の正体になります。
✍️ 今日のトレーニング(宿題)
「街づくり」のイメージをヒントに、以下の5問に挑戦してみてください!
- Q1:Azureの全てのユーザー管理の基盤となる、一番大きな「国」の単位は何?
- Q2:Webアプリへのアクセスを交通整理し、セキュリティ攻撃からも守ってくれる高級な入り口は何?
- Q3:パスワードや秘密の鍵など、最も重要な情報を厳重に保管するための「保管箱」リソースは何?
- Q4:社内のPDFや画像からAIが自動で文字を読み取り、データ化してくれるサービスの名称は?
- Q5:アプリの動作が重くなっていないか、エラーが出ていないかを監視する「健康診断」リソースの名前は?
回答は次回のブログで発表します。お楽しみに!
💡 終わりに
一気に用語が出てきましたが、今は「なんとなくの役割」が分かれば100点です。 もし「この用語、もっと詳しく知りたい!」ということがあれば、遠慮なく問い合わせや X(@DramaticInfra)で話しかけてください。一人のエンジニアとして、誠実にお答えします。
次は、これらを作るといくらかかるのか? 「第3回:お財布を守るコスト管理術」 に進みます!


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