フリーランスとして独立してから、「どうすれば単価を上げられるか」は常に大きな課題でした。私自身、この3年間で月収を12万円アップさせることに成功しましたが、そこには単なる「運」ではない、明確な戦略と、あの日感じた「焦燥感」がありました。
今回は、28歳のインフラエンジニアが実践した、「技術選択の危機感」と「戦略的なリスクテイク」による生存戦略を公開します。
1. 「IaCができないエンジニアは終わる」という衝撃
今でこそ私はMicrosoft AzureとTerraform(IaC)を軸に活動していますが、最初からこの道が見えていたわけではありません。
転機はフリーランス1年目、最初に入った現場でのことでした。そこで初めて「IaC(Infrastructure as Code)」という言葉、そして実際にコードでインフラが組み上がっていく光景を目の当たりにしました。その時、周囲のエンジニアと交わした会話が今も耳に残っています。
「今後、これができないインフラエンジニアは終わるよ」
その言葉は、当時の私に強烈な危機感を植え付けました。物理サーバーを触り、コンソールをポチポチ操作するだけの時代は終わる。今すぐ舵を切らなければ、市場から放り出される――。その日から、私はIaC、特にTerraformの習得に死に物狂いで取り組みました。
この「このままでは終わる」という危機感に基づいた技術選択こそが、今の高単価を支える土台となっています。
2. どれだけ「リスク」を取れるかという覚悟
単価を上げるために最も必要なこと。それは技術力以上に、「自分が上げたい単価に対して、どれだけのリスクを取れるか」という覚悟です。
多くのエンジニアは「100%できる仕事」を探してしまいます。しかし、すでに100%できる領域に留まっていては、単価は今の市場価値(相場)から1円も上がりません。単価を上げるということは、自分の実力以上の価値を市場に提示し、それを事後的に正解にしていくプロセスだからです。
私が意識しているのは、案件に対する自分のスキルの比率を「7:3」に設定することです。
- 7割の確実な遂行力: 自分が培ってきたAzureやネットワークの知見で、確実にプロジェクトに貢献できる部分。
- 3割のキャッチアップ: 未経験のツールや構成だが、現場に入ってから死ぬ気で学習して形にする部分。
この「3割の背伸び」こそが、単価アップの源泉です。もちろん、3割を埋められなければ「契約終了」というリスクがあります。しかし、そのリスクを背負って現場に飛び込み、キャッチアップを成功させるたびに、自分の市場価値は一段階上のフェーズへと強制的に引き上げられます。
3. 自分の価値を「言語化」する交渉術
技術を磨き、リスクを取って現場に入ったなら、次はそれを「単価」という数字に反映させる必要があります。私は3年間で月収を12万円引き上げましたが、そこには明確な交渉戦略がありました。
- 実績の数値化: 「〇〇を構築しました」ではなく、「IaC化により、手動で3日かかっていた環境構築を30分に短縮し、ヒューマンエラーをゼロにしました」と、ビジネスインパクトを強調。
- 市場価格の定点観測: 自分のスキルセットが市場でいくらで評価されているか、常にエージェントと対話し「適正価格」を把握しておく。
- 更新時期の提案: 契約更新時、これまでの貢献と市場価値のギャップをデータで提示し、「この価値に見合う単価」を冷静に提案する。
フリーランスにとって、単価交渉はわがままではなく、ビジネスの健全な調整です。
4. 最後に:稼ぐことは、夢への「燃料」
私がこれほどまでに単価とリスクにこだわる理由。それは、私には「65歳までに鎌倉に3億円の家を建て、配当金月100万円を実現する」という譲れない目標があるからです。
フリーランスとしての月収アップは、単なる贅沢のためではありません。夢を叶えるための「投資の種銭」を増やす行為です。実際に、リスクを取って勝ち取った増益分は、三菱HCキャピタル等の高配当株やeMAXIS Slim S&P500へと回り、鎌倉への一歩を確実に縮めています。
まとめ:変化を恐れず、リスクを愛する
インフラエンジニアの市場は、今まさに変革の真っ只中です。
- 「IaCができないと終わる」という危機感を忘れない
- スキル比率「7:3」の案件に飛び込み、リスクを取って成長する
- 得た実績を言語化し、正当な報酬を勝ち取る
現状維持は退化と同じです。変化を恐れず、戦略的にリスクを取り続けることで、道は必ず拓けます。 私の挑戦はまだ始まったばかりです。鎌倉の家を建てるその日まで、インフラの力でドラマを創り続けていきます。


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