1. 平日正午、東京ドームに現れた「4万人の衝撃」
全ての始まりは3月5日(木)でした。私は一人、東京ドームで行われた台湾(チャイニーズ・タイペイ)対オーストラリアの一戦をNetflixで観ていました。 正直なところ、「日本戦でもないし、平日の昼間だし、入っても1万人くらいだろう」と高を括っていました。しかし、目に飛び込んできたのは4万人を超える大観衆。ドームを埋め尽くす人、人、人。
異国の地同士の戦いに、これほどまでの人が集まる。視点変えて見れば、これは単なるスポーツの枠を超えた「巨大な経済圏と熱量の爆発」です。台湾サポーターの地鳴りのような応援を肌で感じ、「今回のWBCは、これまでのものとは何かが違う」という確信めいた予感を覚えました。
ちょっと調べてみたのですが、台湾が野球熱高かったのは元々らしいのですが、2024年にあったプレミア12という野球の大会で日本を倒して世界一になっていることで今回のWBCへの期待度が高く日本以上に国民行事的になっているようです!
2. 世界2位を圧倒した「13-0」の冷徹な格付け
3月6日(金)いよいよ日本対台湾戦です。 世界ランク1位と2位の頂上決戦。誰もが手に汗握る接戦を予想しましたが、結果は13対0のコールドゲーム。前日の試合を観て「台湾のコンディションが悪いな」とは感じていましたが、ここまで圧倒的な差がつくとは。。。
強化試合での不調を懸念する声もありましたが、本番で見せた侍ジャパンの集中力は、まさに「勝負どころを逃さない人たちに集まり」で冷徹さと力強さに満ちていました。しかし、勝ちすぎた後の慢心は最大の敵。この大勝の余韻を断ち切り、次を見据えなければなりません。
なんでかわからないですが、野球では大勝した次の日はまったく打てないということがあるあるです。この理由を知っている人は教えてください。
3. 「国民行事やろ!」エンジニア仲間30人と囲む、最高のテック観戦
実は私、元々野球をやっていた人間で、WBCへの想いは人一倍強いんです。第1回大会から欠かさずチェックし、第3回大会までは宮崎キャンプへ、毎回両親に連れて行ってもらっていました。あのキャンプ地の独特の緊張感と高揚感……。幼い頃に肌で感じた「野球の力」を知っているからこそ、確信していました。この熱狂を一人で味わうのはもったいない。
そう思い、まだ正月気分の抜けない1月の時点で、いつも参加している「ITエンジニアのコミュニティ」仲間に声をかけました。
「2026年はWBCがある!3月7日の日韓戦、みんなで集まって観ない?大谷翔平の勇姿を目に焼き付けよう!」
ロジカルで効率を重んじるエンジニアたちですが、この提案には即座に熱い反応が返ってきました。 「WBCなんて国民行事やろ!」「一人で観るなんてありえへん、みんなで集まろう!」
気が付けば、集まったのは総勢30名のエンジニアたち。 都内の一角を貸し切り、単なるテレビ放送ではなく、あえてNetflixの巨大な画面と安定した通信環境を整え、最高画質で一球一球を吟味する「観戦」の準備が整いました。

4. 宿敵・韓国戦。伝説を共有する
昨日の13対0というスコアは、もう過去のもの。今日対戦する韓国は、いつだって日本に対して牙を剥いてくる永遠のライバルです。Netflixの高画質映像が捉える一球一球に、30人の叫びが重なる。一人の思考(ソロ)から、30人の共鳴(コーラス)へ。
30人のエンジニアが作り出した「異常な熱気」
都内某所、大型モニターの前に集まったのは、総勢30名のITエンジニアたち。普段は画面越しにコードを追い、論理的に最適解を求める冷静な彼らが、今日ばかりは一人のファンとして、一人の日本人として、野性的な叫びを上げていました。
驚いたのは、その「熱量」です。 まだ3月の夜。外気は冷え込み、本来なら暖房が欠かせない季節です。しかし、試合が進むにつれて室温は急上昇。30人の熱狂と、大型デバイスから放たれる熱、そして全員の興奮が混じり合い、部屋の中はもはや真夏のスタジアム。結局、暖房を切るだけでは追いつかず、窓を少し開けて冷気を取り入れなければならないほどでした。エンジニアらしく「この部屋のCPU(人間)の負荷が高すぎるな」なんて冗談が出る余裕すら、序盤にはありましたが……。
主催者の悲劇:3回裏、逆転の瞬間に私は「戦場」にいた
そして、今夜最大のドラマ(私にとっては悲劇)は3回裏に訪れました。
初回に韓国に3点を先制され、重苦しい空気が流れていた会場。私は主催者であり、今日の買い出し担当。飲み物やつまみが底をつきかけているのを見て、「今のうちに補充しておかなければ、後半の盛り上がりに耐えられない」と判断しました。
「ちょっと買い出しに行ってくる!」
そう言い残して店を出た、まさにその時です。 3回裏、侍ジャパンの反撃が始まりました。私が重い買い物袋を両手に下げて、レジで会計を済ませて会場に戻った時には 「逆転してる!!」 慌てて会場に戻ったときには、盛り上がったであろう会場が既にひと段落した状態でした。。。
一番の盛り上がりどころで、私はスーパーのレジ待ち。 「言い出しっぺ」であり、「第1回からの古参ファン」であり、「宮崎キャンプに通い詰めた」この私が、よりによって逆転の瞬間に現場にいなかった。この絶妙なタイミングの悪さこそが、主催者という「支える側」の宿命なのかもしれません。
8対6。泥臭く掴み取った勝利の価値
その後、試合は4回裏に追いつかれるなど一進一退の攻防が続きました。 画面に映し出されるNetflixの超高画質映像は、選手の緊張による汗のひとしずくまでを鮮明に捉えます。エンジニアたちはその映像美に感嘆しながらも、8回裏に勝ち越しの3点が入った瞬間は、全員が理性的な分析を捨てて絶叫していました。
最終スコアは8対6。昨日のような派手なコールド勝ちではありません。しかし、宿敵を相手に泥臭く、執念で掴み取ったこの1勝には、何物にも代えがたい重みがありました。
結び:投資で得た資産が「記憶」に変わる瞬間
声掛けしたあの時、今のこの光景を想像できていたでしょうか。 少し窓を開けてもなお熱い部屋、30人の仲間たちの笑顔、そして買い出しで見逃した逆転劇という一生のネタ。
侍ジャパン、最高の夜をありがとう。 そして共に叫んだ仲間たち、ありがとう。 私たちのWBC、そして私の「人生の投資」は、これからも最高の景色を見せてくれそうです。


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