【導入:マイルと10万円で買った「空の特等席」】
2025年12月23日、成田空港。私の旅は、出発前からドラマチックに幕を開けました。
元々は貯まっていたマイルを使い、プレミアムエコノミーを予約していたのですが、出発数日前にJALから一通のメールが届きます。それは「ビジネスクラスへの入札オファー」でした。
私が設定した追加費用は、プラス10万円。決して安くはありません。しかし、「独身最後の特別な旅を最高の形で始めたい」という思い、そして「理想の生活を実現する自分なら、ここでどう判断するか?」と考え、迷わず決済ボタンを押しました。
結果、この判断は大正解でした。 フルフラットになるシート、空の上とは思えないクオリティの機内食、そして何より「自分を大切に扱っている」という高揚感。14時間の長距離フライトが、苦痛どころか「もっと乗っていたい」と思える至福の時間に変わったのです。
当時はブログを書く予定がなかったので、残念ながら写真は撮り忘れてしまったのですが……皆さん、チャンスがあればぜひ一度ビジネスクラスを体験してみてください。飛行機が単なる「移動手段」ではなくなる感動を、ぜひ味わってほしいと思います。
【12/23:フランクフルト到着。eSIMの洗礼と「Help me!」の夜】
ビジネスクラスで完璧にリフレッシュし、フランクフルト空港に降り立ったのは17時。ここからICE(ドイツの高速鉄道)に乗り込み、今回の拠点である「シュツットガルト」へ向かいます。
……が、ここで最初のトラブルが発生。 今回の旅では初めて「Holafly」のeSIMを利用したのですが、設定方法を正確に把握しておらず、スマホが繋がらない!結局、単に「データローミング」を有効化していなかっただけなのですが、異国の地でネットが使えない焦りは相当なものでした。ICEに乗り込むまでは、まさにバタバタの連続(笑)設定は日本にいるうちに確認しておくべきでしたね。
さらに、入国審査でも英語がうまく伝わらず苦戦するという、苦い洗礼を受けながらも、なんとかシュツットガルトに到着しました。
正直ビジネスクラスの余韻にあまり浸れず準備不足をちょっと後悔しました…(笑)
本場のクリスマスマーケット:横浜との決定的な違い
シュツットガルトを選んだのは、ここが「ドイツ3大クリスマスマーケット」の一つだからです。 実際に歩いてみて感じたのは、日本のマーケット(例えば横浜など)との「お酒のガチ度」の違い。街全体を包み込むグリューワイン(ホットワイン)の香りと、それを囲む人々の多幸感。本場の空気感は、やはり格別でした。
絶望のチェックイン:人生初の「Help me!」
しかし、本当の悲劇はホテルに到着した後に待っていました。 部屋の鍵を渡されたものの、どう頑張っても開かない。ガチャガチャと格闘すること数分。私は人生で初めて、冗談抜きで「Help meという単語を口にしました(笑)
後から調べたところ、ヨーロッパの古い建物では、鍵のコツが難しくて開けられないことは「よくあること」なのだそうです。しかし、この時の私はまだ、この「鍵問題」がいかにこの後の滞在を狂わせるか、知る由もありませんでした……。
お城の前にそんな格闘があったんですね!ドイツの公共交通機関は、日本のように「どこの駅にも分かりやすい券売機がある」と思い込んでいると、本当に詰みますよね。
「新宿御苑のようなパワースポット」という例えは、読者にもその広大さと心地よさが伝わりやすくて凄く良い表現です。
では、12/24の時系列を整理して、ハプニング満載の道中を肉付けして成形します。
【12/24:ミュンヘンで迎えた、人生初のホワイトクリスマスと「影」】
1. 雪の洗礼と「券売機がない!」ニンフェンブルク城への苦闘
シュトゥットガルトからICEで約2時間、ミュンヘンに到着した私を待っていたのは、空から舞い落ちる雪でした。人生初の「ホワイトクリスマス」。マリエン広場の新市庁舎が雪化粧をした姿は、まるで映画のワンシーンのような美しさです。
しかし、感動に浸る間もなく、私はドイツの公共交通機関の洗礼を受けます。 最初に向かったのは、広大な庭園で知られる「ニンフェンブルク城」。電車の乗り方を調べて向かったのですが、なんと駅に「自動券売機」が見当たらない!
焦って周囲を探しましたが、結局その場では買えず、後日改めて調べてスマホのアプリで支払うことに。これは事前に手順を調べておかないと、初見では絶対に分かりません。「無賃乗車になってしまうのでは?」という不安と戦いながらの移動は、なかなかのストレスでした。これからドイツへ行く方は、専用アプリの事前ダウンロードを強くおすすめします。
肝心のニンフェンブルク城は、個人的には「新宿御苑」に近い雰囲気を感じました。広々としていて空気が澄んでおり、まさにパワースポット。雪に覆われた庭園を歩いていると、心が洗われるような感覚になりました。

2. 「よくわからない」教会巡りと感受性の修行
その後、歴史ある教会や「アルテ・ピナコテーク(美術館)」も巡りました。……が、正直なところ、歴史の知識が追いつかず「よくわからないけど、とにかく凄い!」という語彙力ゼロの感想しか出てきませんでした(笑)。
私は自分自身、あまり感受性が豊かな方ではないと思っているので、定期的に美術館へ足を運んで感性を磨くようにしているのですが、本場ドイツの芸術層の厚さには今回も苦戦しました(笑)
こればかりは、今後も日々精進あるのみです!でも、その「圧倒される」という体験自体が、独身最後の旅には必要だったのかもしれません。
3. ドイツのクリスマスは「16時に終わる」
ここで一つ、教訓を。ドイツのクリスマス当日(24日夕方〜)は、お店が閉まるのが異常に早いです。
16時を過ぎると、あれだけ賑やかだったマーケットも、レストランも、吸い込まれるようにシャッターが閉まっていきます。街全体が「家族の時間」に切り替わる、日本では考えられないほどの徹底ぶり。一息つこうとしたカフェも15時過ぎには追い出されました(笑)

そんな中、マーケット近くの「ヴィクトアリエン市場」は活気があって楽しかったです。私は海外に行くと、なるべく現地の市場やスーパーに行くようにしています。ヨーロッパの市場は意外と品揃えが良く、地元の人たちの生活の熱量がダイレクトに伝わってきます。その土地の食文化が肌でわかるので、市場巡りは本当に飽きません。
4. 【閲覧注意】ミュンヘンの夜道で出会った「★のタトゥーの男」
さて、ここからは少し怖いお話です。 閉まっていく店に焦り、飲み物を求めて一人で開いているスーパーを探して歩いていた時のこと。人通りが全くない路地裏に迷い込んでしまいました。
すると向こうから、目の下に「★の入れ墨」が入った男性が歩いてきて、英語で呼び止められたのです。周りには助けを呼べる人もおらず、年末の静寂がさらに緊張感を煽ります。
「これが海外のリアルか……」と、背中に冷たい汗が流れた瞬間でした。結局、何か道を尋ねられた(?)だけだったのか、何事もなく済みましたが、あの時の恐怖と心拍数の上がり方は、一生忘れられません。
【12/25:シュトゥットガルトの「鍵」監禁事件と、意外なドイツの日常】
1. ドイツ人はビールよりコーヒーを飲んでいる?
25日は、拠点としていたシュトゥットガルトをゆっくり散策しました。 ふらりと立ち寄ったのは、公園近くの「Cafe treppe」そこで改めて確信したことがあります。
「ドイツ人=ビール」という強い先入観を持っていましたが、実際に3日間ドイツで過ごしてみると、街の人々が最も愛しているのは「コーヒー」ではないか、ということです。
ビールジョッキを傾けている人よりも、ラテやカプチーノを丁寧に淹れてもらい、じっくりと味わっている人の方が圧倒的に多い。カフェの店員さんの対応も非常に丁寧で、前日のミュンヘンでの恐怖が、温かいラテの泡とともに少しずつ溶けていくのを感じました。
2. 鍵が開かなくて「部屋から出られない」男
しかし、23日の到着時から引きずっている「鍵問題」が、ここでついに爆発します。 ホテルの部屋の鍵が、相変わらず絶望的に開かないのです。
「右に回しながら少し手前に引く」といったヨーロッパ特有のコツを掴もうとしても、私の前では扉は無言のまま。毎回フロントに頼んで開けてもらうのも限界があり、ついに私は「一度入ったら、もう外に出たくない(出られない)」という謎の引きこもり状態に突入してしまいました(笑)。
本当はドイツ文化の一つであるサウナ(テルメ)に行く予定だったのですが、あまりの鍵へのストレスに外出を断念。12/24の夜、隣の部屋の住人とバッタリ会って助けてもらった時の、あの「外国人の優しさ」を噛み締めながら、部屋で静かに過ごすことになりました。
3. 地元の味と、未来の妻へのプレゼント
一瞬の外出チャンス(笑)を活かして、ホテル近くのスーパーへ。 ここで、ドイツでよく見かける「コーラとオレンジジュースを混ぜた飲み物(シュペツィ)」を購入。最初は「えっ?」と思いましたが、飲んでみると意外とクセになる味です。
さらに、今回は同行できなかった妻へのプレゼントとして、ドイツらしいチョコレートもいくつか調達。独り身の気楽さと、離れている家族への思いが交差する、静かなクリスマスとなりました。
【12/26:朝焼けのフランクフルト。聖なる巨木と大聖堂に圧倒される】
ドイツ最終日の朝。5時台のICEでシュトゥットガルトを発ち、フランクフルトへ戻ってきました。フランクフルト空港からロンドンへ飛ぶまでのわずか2時間。この限られた時間で、私は最後の「ドイツ」を焼き付けるべく街へ繰り出しました。
1. 誰もいないレーマー広場と「巨大なクリスマスツリー」
たどり着いたのは、フランクフルトの象徴ともいえる「レーマー広場」*。 ここには毎年、息を呑むほど大きな天然のクリスマスツリーが設置されます。早朝すぎて観光客が一人もいない中、街灯に照らされた巨大なツリーを独り占めできるという、贅沢すぎる時間を過ごしました。
横浜の赤レンガのツリーも素敵ですが、本場のスケール感は別格です。歴史ある建物に囲まれた広場で、空を突くような巨木が静かに佇む姿は、今回の旅で最も感動的な光景の一つとなりました。

2. フランクフルト大聖堂の静寂
その足で、すぐ近くの「フランクフルト大聖堂(カイザードーム)」へ。 ゴシック様式の赤茶色の外壁が、朝焼けの光に染まっていく様子は神々しさすら感じました。ミュンヘンでは「よくわからない」と言っていた私ですが、この大聖堂の前に立った時は、言葉を超えた歴史の重みとパワーを肌で感じることができました。

3. 終わり良ければすべて良し:ロンドンへ
アイゼルナー橋から眺めた朝焼け。誰もいない広場の巨大なツリー。そして厳かな大聖堂。 これまでの「鍵が開かない」絶望や「タトゥーの男」への恐怖、eSIMのトラブル……。それらすべてが、この美しい瞬間のための伏線だったのではないかと思えるほど、完璧な締めくくりでした。
フランクフルトは2時間しか入れなかったのでもう少し楽しみたいなと思わせてもらえる街でした!次は妻と行きたい場所ですね(笑)
次回はロンドン編です!


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